東濱植林が植林事業を本格的に始めて、約100年。
それぞれの時代で、林業に対する世間の評価も、木材の価値観も一変しました。
そのような中、私が常に大事にしていることは「山への情熱」と「継続は力なり」。
林業は木を植えるところから伐採まで最低50年の時を要します。
私ども、「東濱植林」は、私の父、先代吉右衛門、私、そして長男の晃尚社長とで、三代が、それぞれの時代において、「山への情熱」を共有し、挑戦しながら、所有している山を育て、守り続けます。

社長:晃尚 会長:吉右衛門

■私は「頤光山林(いこうさんりん)」と言うことばが好きである。
古代中国の神仙思想家「抱朴子(ほうぼくし)」のことばで「山林に精神を養う」と言う意味である。
■秋の終わる頃、私は紀州岩淵地区扇谷の山の中にいた。
百年ひのきの森の1本のひのきを見上げてつくづく思った。
この木を百年前に植えてくれた人、下刈りや間伐など世話をしてくれた人、この一本のひのきがここまでくる時の流れで多くの汗と努力があって、今日この木は美しい姿を保ち、CO2を吸い続けてくれているのだと。
■東濱植林は2010年5本の巨樹を登録した。
幹周3mを越える巨樹は江戸の時代から今日まで森の主として勇ましい姿で立っている。登録した5本はいずれも樹種が異なっており、5本ともこの歴史を感じさせる大古木である。先人から受け継いだこの大古木を守り続けていきたい。
