巨樹とは
1988年に全国巨樹調査を行うにあたり「地上から130cmの位置で幹周(幹の円周)が300cm以上の樹木を対象とする」と定める。
(環境省自然環境局生物多様性センター)

グミノ木井戸の大樫(おおかし)
<和歌山県広川町岩淵>
カシ : ブナ科 コナラ属 常緑高木
胸高幹周:434cm
県下3位 (2010年環境省巨樹登録による順位)
その姿は、長きにわたりこの七力谷の山々を見守ってきたかのように神秘的なパワーを感じさせてくれる。圧倒される存在感。思わず息を呑む。ゆっくりと流れゆく山の時間、この大樫の周りだけが更にゆっくりと・・・。

淡濃山の大椚(おおくぬぎ)
<和歌山県広川町山本>
クヌギ : ブナ科 コナラ属 落葉樹
胸高幹周:338cm
県下1位 (2010年環境省巨樹登録による順位)
広の港に程近い淡濃山。そこには濱口家のお墓が有る。そのお墓への参道の傍らにこの大きなクヌギの木がぬっと立っている。木肌はゴツゴツしているが触ると温かい。丸い帽子のどんぐりの実をつける。優しくも逞しい木である。ず~っと濱口家のお墓の門を見守っている木、大椚である。

吉右衞門 杉
<和歌山県田辺市龍神>
スギ : ヒノキ科 常緑高木 日本特産の針葉樹
胸高幹周:355cm
日高川を遡り奥深い山々に日本三美人の湯で有名な龍神村があります。その奥の古川の沢を登ること30分、沢が二手に分かれ少し拓けた地に樹高36mの大きな杉がそびえ立っています。スギの名の由来は真直ぐの木「直木」から来ています。また上へ進み上る木として「進木(ススギ)」からとも言われています。この大きな杉の木は、まだ天に向かって伸びているようです。

古川の大欅
<和歌山県田辺市龍神>
ケヤキ : ニレ科 ケヤキ属 落葉高木
胸高幹周:330cm
街路樹としてよく植えられている高木の落葉樹です。龍神村は標高が高く気温は低目で、冬には結構雪が降ります。このケヤキは、そんな龍神の山の中でも寄り添って立っているように見え、なんとも言えない暖かさを感じさせてくれます。

楠の木スバルの大楠
<和歌山県広川町猿川>
クスノキ : クスノキ科 ニッケイ属 常緑高木
胸高幹周:305cm
防虫剤や医薬品等に使われている樟脳(しょうのう)は、このクスノキの枝・葉・根を蒸留し作られます。全体に特異な芳香を持つことから「臭し(くすし)」が「クス」、また「薬の木」が語源とも言われています。
この大楠は美しい木肌で、悠然と立っています。